歩み寄る心

コラムを書くようになってから、普段の生活でも気付くと何かネタにならないかと考えている自分がいます。「はじめ~る♪」に投稿しているエッセイもそうですが、ここに載せているエッセイの根底のテーマは「人と人との交流」が多いです。私の中で最大の課題なので。

 

物心ついた頃から人と付き合うのが苦手でした。

でも、就職する前は「勉強」というものに逃げられました。いわゆる「学歴社会」というものがそれを正当化する材料を与えてくれました。私は世間的に有名大学と言われる大学を卒業しています。学歴を手にしようとすればよほど才覚に恵まれている人間でなければ、時間と労力が必要です。一般的に遊ぶと言われている大学時代も就職に有利なようにいい成績をとると理由をつけてきちんと授業に出ていました。

 

学歴社会の弊害についてよく言われています。特に職業についてはそれが表れやすいです。学歴社会は壊れたと言われますが、まだまだ就職する時点で学歴によって選択肢が限定されるというのが現実です。(女としては性別の壁のほうが厚いような気もしますが)

 

学歴で人間が決まるわけではないとよく言われます。学歴が人間性を広げるのにふさわしい、心の柔軟な時期の時間を奪っているというやつですね。そのとおりだと思います。少なくとも私のように「人と人との交流」という課題から逃げる材料にしてきた人間には心に突き刺さるものがあります。

ただ、何であれ努力してきたということは事実なのではないでしょうか。個人的には「努力する姿勢」が目に見えやすいから、学歴というものが使われるのではないかと思います。一人一人の人生を掘り起こして評価するのは難しいですから。

 

就職してからさすがに「人と人との交流」から逃げられなくなりました。はっきり言って壁だらけで、迷って悩みつづけ、落ち込む毎日です。

その一方で「人と人との交流」のよさもわかってきました。

 

よく社会人は甘くないと言われます。学生時代の甘えは通用しない。これまで好き嫌いで決められたけど、そういうわけにいかないというやつですね。

確かにシビアです。でも、それだけに優しい部分もあります。学生時代は変わっているで終わってしまうことが多かったです。でも、そういう私でも試行錯誤できるし、何気なく手を差し伸べてくれる方々がいます。少なくとも私の職場はそういう方々と出会うことが多いです。

体質が古いだの、いろいろ嫌な部分もあります。就職してすぐに辞めちゃおうかなと思いましたし、今も何かと思います。でも、そういう優しさがあるから離れられません。

 

このテーマで書こうと思ってから、凄く悩みました。「努力する人々」でちょこっと書いた方をメインに書こうと思ったのですが、実はかなり顔が広い方なんですよね。地位もある方なので人前で話すことも多いし、これからも増えるだろうと思われます。もしかしてはるって○○なんじゃと広くわかってしまうかなぁと。それは気まずい。

 

現実社会で、特に職場関係者でこのホームページについては基本的には話題にしていません。ホームページつくったばかりのころ、遠くに転勤した方に連絡することがあってついつい追伸で書いてしまいました。その方がどうも話しているようですが、直接的に言われないのでみんな知らないということにしておきます。コラムが書きにくくなるから。(しょっちゅう愚痴を言いまくっていますが、一応は強気に生きているつもりなので恥ずかしいものがあります)